裏原のカルチャーで育ち、今度は自分がつくる側へ。

FASHION BUSINESS

2026.6.18

裏原のカルチャーで育ち、今度は自分がつくる側へ。

  • 前河 健太

    株式会社ノーウェア(A BATHING APE)  マーケティング部リーダー

    ファッションビジネス学科/2019年卒

1993年4月1日、東京・原宿にてNIGO氏が創業したファッションブランド『A BATHING APE』。猿の顔をモチーフにしたロゴやオリジナルの迷彩柄など象徴的なデザインで、ストリートファッションのシンボルであり続ける。海外メジャーアーティストやラッパーがステージで着用することも多いが、その舞台裏で活躍しているのが、現在、マーケティング部のリーダーを務めるのが前河氏だ。

A BATHING APEとの出会い

「高校生の頃、第二次A BATHING APE(以下、BAPE)ブームの時代で、憧れていたラッパーたちがBAPEを着ていたことに影響を受けました。BAPEはブランドというより、コミュニティを形成していると感じ、そこに身を置きたいと思いました。そこでファッション業界に入るため、特にバイヤーなどの裏方系の仕事をしたかったので、その専攻が明確だったモード学園を選びました」 現在はどのようなお仕事をされていますか? 「マーケティング部門でリーダーを務めています。ブランドとしての方向性を把握し、何を打ち出すべきかを決定し、PRチームやウェブチームに指示をすることもあります。そんなとき結構役に立っているなと感じるのが、モード学園時代のファッショントレンド論の授業です。トレンドそのものだけでなく、社会情勢を踏まえてどのようにトレンドが形成されるかという落とし込み方を教えてもらいました。これは今でも生きている知識です」

有名アーティストとのコラボも支える

「私はヒップホップのアーティストの動向から、これから流行るものを予測することが多いです。実際にアーティストと交流し、ヒップホップコミュニティでの人脈を築きながらBAPEを広める方法なども仕掛けています。ここでは名前をあげられないくらいのBIG NAMEたちばかりですが(苦笑)。でも最近嬉しいなって思ったのは、国内最大級のヒップホップイベント「POP YOURS」にも出演しているラッパーのKaneeeくんは、自分が担当しているんですが、ミュージックビデオで着てもらったり、大きなLIVE会場でのステージでもBAPEを着てくれています。そのせいか、実際に私もLIVEに行ったときにファンの人たちもBAPE着てくれている人もいて、嬉しくなりましたね」

カルチャーをつくる側へ

今後の目標を教えてください。 「今は、夢だった裏原のカルチャーに身を置き、その一部を構成していることがやりがいです。最初はBAPEからカルチャーを学んだ立場でしたが、今は自分がつくる側に回れていることが楽しいです。日々の業務は地味ですが、積み重ねた結果を振り返った時にやりがいを感じます。 今後はブランドの看板だけでなく、個人として信頼されるようになりたいです。「BAPEの人」ではなく「BAPEの前河」と言われるような、カルチャーに信頼を置かれる人になりたいと思っています。自分のフィルターを通して次世代の子たちにストリートカルチャーを伝えられるような存在になりたいです」 今後目にするBAPEを着ているアーティストの舞台裏は、「BAPEの前河」が支えているかもしれない。

ドラマの衣装スタイリストと、アーティストの衣装スタイリストの違い

前河 健太

前河 健太

株式会社ノーウェア(A BATHING APE)  マーケティング部リーダー

ファッションビジネス学科/2019年卒

1993年、東京・原宿にてNIGO氏が創業して以来、猿の顔をモチーフにしたロゴやオリジナルの迷彩柄など象徴的なデザインで、ストリートファッションのシンボルであり続ける『A BATHING APE』にてマーケティング部のリーダーとして活躍している。