テレビ東京「東京交差点 ONE MOMENT」(ナレーション:向井理)に卒業生が出演

FASHION

2025.9.5

テレビ東京「東京交差点 ONE MOMENT」(ナレーション:向井理)に卒業生が出演

東京モード学園卒業生の黒田菜々子さん(ファッションデザイン学科 2025年3月卒 現在は株式会社アダストリアにてデザイナー職)が、テレビ東京「東京交差点 ONE MOMENT」(ナレーション:向井理)に出演しました。収録場所は母校のモード学園コクーンタワー。黒田さんは、パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンに肩を並べるファッションの拠点を目指す取り組みとして、東京都が主催したファッションコンテスト「Next Fashion Designer of Tokyo 2025」(開催:2025年3月)のインクルーシブデザイン部門で東京都知事賞・大賞を受賞。番組では「全ての人が楽しく着られる服を作りたい」という彼女の想いが語られました。

ALS患者がスマートフォンを使って感情を光や色で表現できる服

「Thoughts to light―ヒカリへ思いを」と題された作品は、ALS (筋萎縮性側索硬化症)の方が感情を光や色で表現できる服。
きっかけは、東京2020パラリンピックの開会式でした。同じくモード学園卒のファッションデザイナー、小西翔さんが衣装を手がけたその舞台で、ALS患者の武藤将胤(むとう・まさたね)氏が、病に負けず挑戦する姿を目にしたことです。

グループ校の東京国際工科専門職大学がテクノロジー面で全面協力

「感情とテクノロジーの接点を服で表現し、デザイン性の高いものに昇華されている」と審査員から高い評価を得たこの作品は、グループ校の東京国際工科専門職大学が全面的に協力し、技術的なアドバイスや制作支援を行いました。

ALSは病状が進行するにつれて筋肉が徐々に衰える病気のため、目の動きを使ってコミュニケーションをとる方法があります。そこで、スマートフォンを目線のみで操作して服の色を変化させるというデザインが考案されました。バンダイナムコ出身で、世界的ヒットを記録した格闘ゲームでの受賞経験を持つ二村忍先生からのアドバイスを受け、学生たちがスマートフォンを利用した感情表現のためのオリジナルのハード・ファームウェアとソフトウェアを開発・実装しました。

黒田さんは、前年の同コンテストでもALSをテーマにした作品で、二次審査も通過していましたが受賞は逃していました。課題を克服すべく、再び東京国際工科専門職大学の技力を借り、その結果、見事にインクルーシブデザイン部門で大賞を受賞しました。

こちらも合わせてご覧ください。(コンテストの最終審査に向けたワークショップから表彰までの様子)